不動産リースバックの基礎知識|medi1

不動産リースバックとは?

「リースバック」という言葉をご存知でしょうか?
リースバックは法人や個人事業主が対象のサービスです。

  • 自社ビルを売却して資金調達はしたいが、そのビル内にオフィスを構えている
  • 工場を売りたいが、この工場の生産ラインを停止/廃止させることはできない
  • 売却したい医療機器で現在も患者さんの治療をしている

そういったときに法人や個人事業主が利用するのがリースバックです。ビル、工場、医療機器としった資産を売却すると同時に、同じ対象物でリース契約を結びます。立場は所有者から借主に代わりますが、同じビル、工場、医療機器をそのまま継続して利用しつづけることができるだけでなく、売却したお金を受け取ることができるのです。

このリースバックを個人向けに特化したのが「不動産リースバック」です。

  • 老後のお金が心配
  • 子どもの進学のためにどうしてもお金が必要
  • 住宅ローン以外の借金を清算してしまいたい
  • 怪我や病気をしたのでまとまった治療費が必要になった

事業をしていなくても、私たちが日常生活を送る中でどうしてもまとまった資金調達が必要になる時があります。しかし住みなれた土地、自宅からは離れたくない。安易に引越しできない事情がある。そういったときに問題を解決してくれる方法の1つが不動産リースバックです。

不動産リースバックの条件

とても魅力的な不動産リースバックですが、やはり利用には一定の条件が必要となってきます。

1. 収入の安定

自宅に住み続けるためには、一般的な賃貸物件に住むのと同じように毎月家賃を支払う必要があります。そのために安定した収入があることが条件となります。
ただし一定の収入が見込めるのなら、年金生活者でも、パートや派遣社員の方でも利用することが可能です。正社員である必要はありません。

2. 名義人全員の同意が必要

もし売却したいご自宅が相続したもので名義をご兄弟と共有している場合は、名義人全員の同意が必要となります。

リバースモーゲージとの違い

不動産リースバックとリバースモーゲージは「自宅に住み続けながら融資を受けられる」という点では一見違いが分かりませんが、その中身は大きく異なります。

リバースモーゲージの場合、自宅を担保に金融機関や自治体などからお金を借りることになります。死亡時に自宅を売却することで借りたお金を一括返済する仕組みです。そのため生存中に融資枠を使い切ってしまう可能性があります。所有権が移動するわけではないため、固定資産税は変わらず払い続ける必要があります。また、不動産リースバックでは手元の資金をどのような用途で使っても構わないのに対し、リバースモーゲージの場合は投資や事業資金に充てることが出来ないなど、利用用途に制限が設けられている点も大きく異なります。リバースモーゲージの場合は年齢制限などもあるため、利用できる人が必然的に限られてきます。

  不動産リースバック リバースモーゲージ
物件の所有権 売却先の不動産会社に移転 本人のまま
固定資産税の納税義務 なし あり
資金の用途制限 なし。自由 あり。投資・事業資金は不可
年齢制限 なし 「65歳以上」などのように下限が設けられていることが多い
対象物件の制限 なし。工場や事務所でも可 一戸建て(マンションは不可の場合も)
家族の同居 配偶者のみ
契約終了後 買い戻し可能 売却